概論:NPOというフィールドとは

5 10月

10月5日(水)いよいよ「スマートシニアNPOチャレンジスクール」が開講となりました。

第1回研修は、オリエンテーションと題して、市民活動の歴史やNPOの社会的意義について、NPOサポートセンター理事長の山岸より、「NPO概論」の講義が行われました。

この「スマートシニアNPOチャレンジスクール」は定年退職をはじめ現役のお仕事から離れてもなお、これまで培わってきたスキルや経験を、NPOや社会貢献活動を中心とする活動の中で活かしたいと考えているシニアの方々を対象に、開講しました。また、これからの時代のコミュニケーションに必要不可欠なソーシャルメディア(TwitterやFacebookなど)のスキルを中心に最新の情報を交えながら、NPOへの理解とソーシャルメディアの運用ノウハウを修得するのが狙いです。

第1回研修テーマ
・NPO慨論
・市民活動の歴史
・NPOの社会的意義

前半の座学研修では、NPOの組織運営について学びを深めながら、ソーシャルメディアを実際に駆使して、活用法を身につけます。後半のNPO現場実習では、ソーシャルメディアの実践的活用を通じて現場対応力を身につけます。NPOの情報発信を体感し、最終的には現場実習を通じてシニアの方々の培ってきたスキルとNPOのニーズのマッチングを模索します。

第1回研修「NPO概論」

今回はNPOについての基本を知る導入部分。次のテーマにそって講義が進みました。
・地域・社会の問題解決の担い手としての「NPO」とは、そもそもどういうものか?
・行政や企業とは異なる、市民セクターとしての「NPO」に求められる役割とは?

NPOは地域・社会の問題を解決し、社会システムを変革する道具であり、市民の社会参加の道具として定義されています。成熟した市民社会を目指し、市民セクターを拡大させていくには、NPOというツールの発展が必要です。

こうしたなかで、NPOはシニアの方々に対して、
・前職の経験やスキル及び人脈の活用により、団体の活動の成功率を高めたい。
・長年組織で勤務された経験から、組織に優れた点を団体に導入して欲しい。
といった期待をしています。

行政・企業・大学それぞれのセクターと、NPOが違いを超えて協力関係を結ぶ、「パートナーシップ(協働)」が求められている現状の話では、ユーモアを交えつつ山岸自身の体験談が語られ、教室内では笑い声も起きるなど、和やかな雰囲気での講義となりました。

そして、先頃の東日本大震災の話題にも触れ、「これからの生き方の思想を問い直す意味でも、ぜひ現地を訪れて、自分の感性を磨いて頂きたい」との山岸の言葉に、研修生の皆さんが、強い共感を受けていたように感じられました。これまでの来し方を振り返り、今後の働き方の方向性を検討されている、皆さんの現在の心境に、特に響いたからではないかと思います。

質疑応答では意欲的な質問が多く、授業後の懇親会での自己紹介でも、皆さんお互いに活発なやり取りがなされるなど、幸先の良いスタートだったのではないかと思います。これから実りある5ヶ月間に皆さんと一緒にしていきます。

(NPOサポートセンター インターン浅水智成

◆講師:山岸秀雄 (NPOサポートセンター理事長)
http://www.npo-sc.org/
日本電信電話公社(現在のNTT)、(株)第一書林代表、(株)第一総合研究所所長を経て、(特活)NPOサポートセンター理事長、法政大学法学部教授。1988年、アメリカ政府の招聘により、アメリカのNPO調査を実施。以後、日本におけるNPOの推進活動を行う。93年に日本で最初のNPO支援組織NPOサポートセンター(NPO推進フォーラム)を東京・銀座に設立、96年にNPOサポートセンター全国連絡会を設立、事務局として全国各地とネットワークを組み、NPOと行政、企業とのパートナーシップの具体化に向けた協議、提言活動を推進している。さらに、NPOと大学の連携を軸とした「産官学民NPOプラットフォーム」活動を提唱し、多様な地域連携を実施している。

<編著書等>
『アメリカのNPO──日本社会へのメッセージ』(2000)
『NPO・公益法人改革の罠』(2003)
『NPOと行政・協働の再構築』(2004)
『産官学民NPOプラットフォーム』(2007)
『イギリス非営利セクターの挑戦』(2007)
『ソーシャル・エンタープライズ』(2008) 他

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